AGFA PHOTO Analogue Photo Camera アナログフォトカメラの使い方 その1 フィルムの入れ方

ドイツらしいモダンでおしゃれなコンパクトフィルムカメラ

「アグファフォト アナログフォトカメラ」は、フィルムカメラを初めて使うライトユーザーからマニュアル式フィルムカメラに精通した人まで、誰でも手軽に楽しんでもらえる35mmフィルムカメラだ。

メーカーはAGFA PHOTO、ドイツ企業。AGFAの名前はフィルムやカメラのメーカーとして記憶にある人もいるだろう。かつてのAGFAのブランドの写真事業を正当に引き継いだのが現在のAGFA PHOTOである。

フォーカスは固定で1mから無限遠まで撮影可能。コンパクトながらフラッシュも内蔵しているので、暗い場所でも明るく綺麗に撮影できる。(フラッシュ用に単4電池を1本使用)

シャッタースピードと絞りは固定になっており変更することはできない。絞りF9のレンズはやや暗いため、日陰や曇り程度でも薄暗い場ならばなるべくフラッシュを焚くのがおすすめ。真っ暗で何も写っていないような失敗写真は避けることができる。

同じ理由から、使用フィルムはカラーでもモノクロでもISO200から800を推奨。ISO100は避けたい。できればISO400以上を使おう。

◇仕様
商品名 AGFA Photo Analogue Photo Camera
カラー レッド, ブラウン
使用フィルム 135フィルム(35mmフィルム)
搭載レンズ 31mm
レンズ絞り F9(固定絞り)
撮影可能距離 1m~∞
シャッター速度 1/120秒
使用電池 単四アルカリ乾電池 1個使用

AGFA PHOTOロゴ入りのぴったりサイズの専用ポーチと、ハンドストラップが同梱されているのが結構うれしいところ。フラッシュ用の単四電池1個は付属していないため別で用意する必要がある。

新品のフィルムカメラは選択肢が少ないので、このカメラの男女問わず持つことができて好感度の高いデザイン性はとても評価したい。それ本来のカメラ機能だけではなく、たとえばスマートフォンやチェキで自撮りをするような時の手持ちアクセントとして、また撮影時に小物として写すことで旅先へ「出かけている」ということを表すアイコンとして活躍できるはずである。

AGFA PHOTO アナログフォトカメラのフィルムの入れ方

まずは大事なフィルムの持ち方確認から。フィルムを扱う際は、金属製パトローネ本体を持つように。

フィルム先端をつかんでぶら下げないこと。巻いてある中身が飛び出してしまう。

アナログフォトカメラ背面側の各部名称

まずは裏蓋を開けよう

(裏蓋を開ける際は撮りかけのフィルムが入ったままではないか、念のため毎回確認すること。)

背面から見て左側面にスライドレバーがある。若干固いが、押し下げると裏蓋のロックが解除されて開けられるようになる。

裏蓋が大きく横に開く。

上部の巻き上げクランクを爪先などで引き起こす。

そのクランクを指で持って垂直に上へ引き上げる。一段上に伸びる。

フィルムパトローネの平らな方を上、出っ張りのある方を下にして、左の空間に塡め込む。

巻き戻しクランクを下に押し込み、フィルムパトローネを固定する。このとき巻き戻しクランク根元の溝とフィルム底の溝が合っていれば簡単に押し込める。合っていないときは巻き戻しクランクを少し回してずらす。

はじめに引き起こした巻き戻しクランクは倒して、はじめの状態に戻しておこう。

このあとフィルム先端をスプール(軸)に巻きつける作業に入るので、フィルム先端は本体右端に届く程度まで引き出しておく。

これで失敗なし! フィルム装填のポイント

ポイント【1】:先端は外れやすいので注意!

まずスプールの根元にある小さな歯に、フィルムのパーフォレーション(四角く並んだ小さい穴)がひっかかるように、巻き上げダイヤルを右へ回す。

ポイント【2】:ギア歯とフィルムの噛み合い確認!

中央少し右上にある、フィルム送りギアは要注意。一見地味だが、ここがかみ合っていないと撮影後に一枚も写っていなかったという事故が起こりがち。原因はフィルムがうまく右側へ送られなかったせい。

巻き上げダイヤルを右へ回した時、フィルム送りギアの歯とパーフォレーションがかみ合って、フィルムが右側へ送られているかをよくチェックしよう。

フィルムが歯の上にふわっとかぶさっているだけだと、裏蓋を閉じたあとでうまくスプールへ送られなくなる。

コツとしてはフィルム面を軽く指で押さえておくと、ギア歯から外れにくい。押さえている間にフィルム巻き上げダイヤルを回そう。

巻き上げダイヤルが止まるところまで回したら、一度シャッターボタンをカチリと押す。押すともう一度巻き上げられる。

この回している最中や、回し終えたあと、フィルムがスプールにきちんと巻き取られているか確認しよう。もしもフィルム先端が外れてしまったら、【1】のスプールにひっかけるところからやり直し。

大丈夫そうなら裏蓋を閉める。パチンと奥まで閉め、ロックがかかったか確認。半閉じ注意。

フィルムカウンターが「1」になるまで進めよう

フィルムカウンターが、シャッターボタンのすぐ前に付いている。いわゆる加算式で、撮ったぶんだけ枚数を表す数が増える。

裏蓋を閉じたばかりの時は「S」(START)のあたりになっている。これを「1」まで進めると撮影準備完了となる。手順を見ていこう。

巻き上げダイヤルを回し、シャッターボタンを押すという作業を2〜3回ほど繰り返して、「1」まで進めていくわけだが、ここで必ずチェックするべきことが1つある。

巻き上げダイヤルを回す途中、左の巻き戻しクランクが連動して左回りし始めるかどうかを見ること。回るようならうまく巻けている証拠だ。

もし巻き上げダイヤルを回してカウンターを進めても、左の巻き戻しクランクに連動する様子がないなら、フィルム装填時のギア歯はずれが疑わしい。その際はフィルムを一旦巻き上げて、装填し直すこと。

フィルムカウンターが「1」になったら、撮影準備完了。

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