LOMO LC-A その2 撮影準備

LOMO LC-Aの各部名称と主要な機能

よく使うのは距離計レバー

実際の撮影にあたり、必要な機能を見ていこう。おそらくシャッターボタンと距離計レバーを一番よく使うことになるだろう。

絞り設定レバーは基本的にはずっとA(AUTO:自動設定)にしておく。

レンズカバースイッチには3つ機能がある

レンズカバースイッチは下面にあり、スライドして開閉を切り替える。開けていないとシャッターボタンが押せないという、安全装置としての機能もある。また、ファインダーのカバー(いわゆるロモ蔵の描かれているところ)もレンズカバーに連動して開閉する。

LOMO LC-Aの電池入れ替え

ボタン電池LR44を3個入れる

底の電池蓋を、蓋に描かれている◁の方向に押しながらずらすと開く。LR44が3個必要。透明セロファンのようなテープを引き上げると電池が上がって取り出せる。電池を入れる時もこの透明テープを下に敷いて上に電池を入れる。

うっかり電池切れに要注意!!

電池が切れていると内部のシャッター機構は動かず撮影できない。ところが、電池が切れていてもシャッターボタンを押した時にはいかにもシャッター機構が動いているかのような「カチッ」という音だけはする。このため電池切れに気づかないまま撮影を続け、いざ現像してみると何も撮れていなかったという事故が時々起こる。

撮影時に光るファインダー内の赤いLEDは、電池が切れていると点灯しなくなる。しばらく使っていなかった後などはレンズカバーを開けてシャッターを軽く半押しして、必ず点灯を確認しよう。もしLEDが点かなかったら電池交換すること。

LOMO LC-Aで撮影しよう

フィルム巻き上げ→ファインダーで構図決め→シャッターボタン

基本の撮影手順を見ていこう。フィルム巻き上げダイヤルを、止まるところまで回す。レンズカバーを開ける。ファインダーを覗いて撮影したい構図を決める。

ファインダーの中には白い枠線が引かれているので、その中に収まるように被写体を入れること。構図が決まったら、足元を安定させ、両脇を締め、ブレないようカメラをがっちりと固定してシャッターボタンを押し込む。

基本はこれだけだが、距離計レバーの設定の必要がある。下の項を参照。

ファインダー内の赤LEDランプは1OK、2警告

赤いLEDランプ1個(左のみ)が点灯するときは撮影OKの意。2個とも点くときは、暗いので自動でシャッタースピードが30分の1以下になり、手ブレしやすくなるので特にしっかりホールドせよという注意喚起だ。詳しくは下の絞りの項へ。

LC-Aの距離計レバーの使い方

シャッターを押す前に被写体までの距離を設定しよう

撮影したいものが、0.8m、1.5m、3m、無限遠いずれの距離にあるかを目視で決めて、自分で距離計レバーを切り替える。

次々に写真を撮っている時は切り替えを忘れてしまうことがある。毎回シャッターを押す前には距離計に気をつけるようにしよう。

なお0.8mに設定した時は、その距離よりも被写体についつい近づきすぎてピンボケになりがちだ。自分の片腕を伸ばした長さを一度メジャーで測って、距離感覚をつかんでおくと良い。

絞り設定レバーの使い方

基本的にA(自動)でOK

絞り設定レバーはA、つまりAUTOの位置にしておけばLC-Aのセンサーが光量を検知して調整してくれる。気軽にスナップ写真を撮るのであればずっとAのままでかまわない。シャッタースピードは2秒から500分の1秒の間で自動的に変化する。薄暗い時や室内ではシャッタースピードが自動で遅くなるため手ブレに気をつけよう。(ファインダー内の赤いLEDランプの2個目が点くことで手ブレ警告される)

なお、A以外の数値はストロボ装着時用になっている。

LC-Aの絞り設定値とストロボ

絞りの数値はストロボ使用時用

ストロボ撮影をする時は、絞りの値をレバーでF値2.8, 4, 5.6, 8, 11, 16の中から選ぶことができる。この時シャッタースピードは60分の1秒のみの固定となる。根本的にストロボ使用を想定した絞り値なので、ストロボを装着していなくても一応レバーを動かしてこれらの値に切り替えることはできるが、撮影上あまり実用的ではない。

薄暗い時、室内撮影、逆光その他、ストロボを使って被写体を明るくしたい時などは上部のホットシューにストロボを装着しよう。画像はLomography製のもの。

フィルムカウンターで撮影枚数を確認

24枚または36枚まで撮り切ろう

撮影を繰り返して、装填したフィルムの最大枚数までフィルムカウンターの数字が進んだら撮り終わりだ。24枚撮りまたは36枚撮り。

撮り切ると巻き上げダイヤルもこれ以上右に回らなくなる。無理に回そうとするとフィルムがちぎれたりパーフォレーションの穴が破損したりするので注意。

このあとはフィルムをパトローネ内に戻す、巻き戻し作業に入っていく。